2016年9月に更新作業を行った草地の状況を見ました。

細溝侵食
2016年12月13日の状

 いくつかの草地で、写真のような細溝侵食が発生しています。9月末に牧草の播種が行われた後、当該地域では発芽前あるいは発芽直後の10月5日に1時間雨量が30mm以上の大雨が降っています。牧草の根が土壌をしっかり保持する前に雨によって侵食が発生したと考えられます。最近の更新草地で頻繁に発生しているリン欠亡と関連する根系の不十分な発達に起因する細溝侵食ではないようです。

土嚢の投入による水流防止が処置されていますが、発生した細溝が春からの雨で大きな水みちに発達するのを防ぐことが重要です。

 火山灰土壌における更新作業のような土を裸にする作業工程がいかに危険な時期か改めて示しています。